主に漫画やアニメ等、色々思った通りに書き殴っております。(ヤメレ
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先日、ha/na祭絵チャなるものをやりまして!
私は残念ながら最後までおれず(自室でやったのに!)、ログを頂く許可をまだ貰いにいっていないので、絵チャログはまた後日・・・。
ですが、ha/na祭の威力半端なくて!!
未だにものすっごくみなぎっているので、『HA/NA』からイメージした仔攘夷と先生のお話を一つ。
というか、もうどっちかというと、絵チャの絵のイメージの小話です。
小話とか言ってますが、結構長いかもしれませんので要注意!
以下、小話入りますので畳みまっす!
私は残念ながら最後までおれず(自室でやったのに!)、ログを頂く許可をまだ貰いにいっていないので、絵チャログはまた後日・・・。
ですが、ha/na祭の威力半端なくて!!
未だにものすっごくみなぎっているので、『HA/NA』からイメージした仔攘夷と先生のお話を一つ。
というか、もうどっちかというと、絵チャの絵のイメージの小話です。
小話とか言ってますが、結構長いかもしれませんので要注意!
以下、小話入りますので畳みまっす!
桜散りゆく中で、我が尊き人を想ふ。
薄紅色の花びらが、ひらり、またひらりと舞い踊るように落ちてくる。
自分の周りに散る桜色の絨毯を見つめてから、ゆっくりと視線を上へ移した。
見事なまでに咲き誇った、桜の大樹。
太い幹からいくつにも分かれている枝の先に、数え切れないほどの花と蕾を持って立っている。
そういえば、あの場所もこれと同じくらいの桜の木があった。
“あの人”と訪れた、あの場所も―――――。
*****
「うわぁ・・・っ!」
頭上に広がる桜の空に、晋助は目を見開いて歓声を上げた。
期待に満ちた双眸をキラキラと輝かせ、すぐさま振り向く。
「先生!先生ー!こっちです!」
「晋助、そんなに慌てなくとも桜はすぐ消えたりしませんよ。」
晋助の急かすような声に、ゆっくり彼の方へ歩いてくるのは長髪の男性と少年二人。
少年の内、一人は男性の横にピタリとくっつき共に来て、もう一人の少年はわずか後ろからのらりくらりとついてくる。
「高杉!お前が急ぐと、先生も足早に歩く事になってしまうだろう!」
もう少し先生の事をお考えになれ!と、男性にくっついていた方の黒髪を結い上げた少年・・・小太郎が声を荒げる。
端正な眉をきゅっと吊り上げて、晋助に説教口調だ。
しかし、彼に怒られてカチンときたらしい晋助はべーと舌を出し、
「うるせーなァ、ヅラは。そんな事言って、本当はお前が歩くの遅いだけなんじゃねーか?」
「ちっ・・・・違う!そんな事はない!」
「そうかァ?ここに来るまでに結構体力使い果たしたんじゃ・・・」
「違う違う違ーう!!」
喚き合う二人に、小太郎の隣の男性・・・彼らの師である松陽が苦笑した。
「二人とも、もういいでしょう?」
「松陽先生・・・。」
二人の間まで歩いてきて、にこりと微笑みかける。
松陽に制された二人は、申し訳なさそうにしゅん、と彼の事を呼ぶ。
項垂れて落ち込んだ様子の彼らに、松陽は明るく言った。
「今日は、桜を見に来たのですから。・・・・ねぇ、銀時?」
少々後ろに立つ銀色の髪を持った少年の方を向いて、そう問いかけると。
名を呼ばれた少年・・・銀時は、やる気のない目線を松陽・小太郎・晋助の順に移し、
「・・・・団子食いてーなァ・・・・。」
などと、唐突に場違いな事を言ってのけた。
となれば、先生に対してその態度は何だと文句を言うのは小太郎で。
「銀時、お前・・・っ!」
だが、彼らの師は全く気にしていないらしい。
クスクスと小さく笑い声を洩らすと、「銀時らしいですね。」とにこやかに一言。
それから、薄紅色の花が満開の木を見上げ、
「でもホラ、見てみなさい。」
師の言葉に倣うように、少年三人も揃って桜を眺める。
柔らかな風に吹かれて揺れる枝から、ゆらりゆらりと花びらが舞った。
改めて見やった桜の美しさに、まずは晋助が感嘆の声を上げる。
「綺麗だな・・・・。」
「桜餅の色だな。」
「銀時、お前は甘いものばかり・・・・。」
感動も何もないような率直な意見を述べる銀時に、呆れる小太郎。
その会話を聞いていた松陽が、再びクスリと笑みを零した。
しかし、桜に見惚れていた晋助は、銀時達の話を耳に入れていなかったらしい。
どこか寂しげな表情で、桜を見上げたまま呟きを洩らす。
「こんなに綺麗なのに、数日で散っちゃうなんて・・・・。」
そう考えると、こんな華やかな桜も儚く思えてしまう。
先程までと違った印象の桜色を瞳に映していると、頭にふわりと優しい感触があった。
目を瞬いてから視線を隣へ向けると、師の温かな笑顔が目に入る。
頭を撫でられているのだとわかり、嬉しいと同時に恥ずかしく思いながらも首を傾げていると、師は静かに口を開いた。
「・・・・・生命あるものに、永遠であるものなどありません。いずれは失われるもの。けれど、永遠を望むより、最期までどういう風に生きたか・・・・己の満足いく生き方を貫けたかが大切です。」
穏やかだけれど、はっきりとした口調。
諭すような師の話を、三人は口を挟まず聞いている。
「ですから、あなた達も自分の満足いく生き方をなさい。」
「「・・・・はい!」」
全てを包み込んでくれるような優しい微笑に、松陽の両脇の小太郎と晋助が頷く。
唯一、銀時だけは話を聞いているのかいないのか、鼻の穴に小指を突っ込んで欠伸をしていたが。
どこまでもマイペースな銀時を含め、三人を春の日差しのような柔らかな眼差しで見守る松陽。
その右隣の小太郎が、松陽の手を握って笑う。
「また、見に来られるといいですね!」
「来ましょう、絶対!」
小太郎に同意するように頷いて、松陽の着物の裾をわずかに、けれどしかと掴む晋助。
銀時も嫌ではないようで、師の方を見つめて答えに興味津々といった様子だ。
三人の注目を浴びて、松陽は長い髪を風に遊ばせながら笑い返した。
「そうですね・・・・。また、いつか。」
―――――また、いつか。絶対に。
その願いは、叶わなかった。
これからも一生、叶わないし叶えられない。
もう、四人がともに桜の下へ集まる事などないのだ。
あの人を―――――・・・先生を、失ってしまったから。
*****
「・・・・・満足のいく、生き方・・・・。」
ポツリ、と高杉は言葉を落とした。
目前には、穏やかな風に吹かれて尚も桜の花が踊っている。
*****
あの人は、満足出来たのだろうか。
最期だと悟った時、満足いく生き方をしたと感じたのだろうか。
俺は―――――俺は、満足出来てなどいない。
あなたがどこにもいない世界など・・・・あなたを奪ったこの世界になど、満足しない。
どうせ満足出来ない世界なのなら、壊してしまえ。
全て、総て壊してしまえ。
*****
「晋助様ー!もう行くっスよー!」
ふと後方から届いた、覚えのある呼び声。
振り向けば、一瞬見える幼き日の四人の残像。
けれど、今そこにいるのは彼らではなく、新たな者達。
進むのは、もう幼き日に目指した道ではない。
今行くべき道は、壊す道。
だから。
クッと喉の奥を鳴らすように笑って不敵に笑みを浮かべると、高杉は歩き出す。
その拍子に、地面の桜の絨毯がぐしゃりと音を立てた。
終。
ってな訳で、高杉中心?の小話でした。
仔攘夷難しいぃぃぃぃぃ!!絵で描くより難しいってこれいかに!!?
ha/naをイメージして書き始めたのに、結局最後ら辺ぐだぐだでした。埋まってきます。
まあ、一番言える事は・・・・先生のキャラわかんねえええええええって事ですかね。(ここで言うのかよ
では、ここまで読んで下さりありがとうございました!
薄紅色の花びらが、ひらり、またひらりと舞い踊るように落ちてくる。
自分の周りに散る桜色の絨毯を見つめてから、ゆっくりと視線を上へ移した。
見事なまでに咲き誇った、桜の大樹。
太い幹からいくつにも分かれている枝の先に、数え切れないほどの花と蕾を持って立っている。
そういえば、あの場所もこれと同じくらいの桜の木があった。
“あの人”と訪れた、あの場所も―――――。
*****
「うわぁ・・・っ!」
頭上に広がる桜の空に、晋助は目を見開いて歓声を上げた。
期待に満ちた双眸をキラキラと輝かせ、すぐさま振り向く。
「先生!先生ー!こっちです!」
「晋助、そんなに慌てなくとも桜はすぐ消えたりしませんよ。」
晋助の急かすような声に、ゆっくり彼の方へ歩いてくるのは長髪の男性と少年二人。
少年の内、一人は男性の横にピタリとくっつき共に来て、もう一人の少年はわずか後ろからのらりくらりとついてくる。
「高杉!お前が急ぐと、先生も足早に歩く事になってしまうだろう!」
もう少し先生の事をお考えになれ!と、男性にくっついていた方の黒髪を結い上げた少年・・・小太郎が声を荒げる。
端正な眉をきゅっと吊り上げて、晋助に説教口調だ。
しかし、彼に怒られてカチンときたらしい晋助はべーと舌を出し、
「うるせーなァ、ヅラは。そんな事言って、本当はお前が歩くの遅いだけなんじゃねーか?」
「ちっ・・・・違う!そんな事はない!」
「そうかァ?ここに来るまでに結構体力使い果たしたんじゃ・・・」
「違う違う違ーう!!」
喚き合う二人に、小太郎の隣の男性・・・彼らの師である松陽が苦笑した。
「二人とも、もういいでしょう?」
「松陽先生・・・。」
二人の間まで歩いてきて、にこりと微笑みかける。
松陽に制された二人は、申し訳なさそうにしゅん、と彼の事を呼ぶ。
項垂れて落ち込んだ様子の彼らに、松陽は明るく言った。
「今日は、桜を見に来たのですから。・・・・ねぇ、銀時?」
少々後ろに立つ銀色の髪を持った少年の方を向いて、そう問いかけると。
名を呼ばれた少年・・・銀時は、やる気のない目線を松陽・小太郎・晋助の順に移し、
「・・・・団子食いてーなァ・・・・。」
などと、唐突に場違いな事を言ってのけた。
となれば、先生に対してその態度は何だと文句を言うのは小太郎で。
「銀時、お前・・・っ!」
だが、彼らの師は全く気にしていないらしい。
クスクスと小さく笑い声を洩らすと、「銀時らしいですね。」とにこやかに一言。
それから、薄紅色の花が満開の木を見上げ、
「でもホラ、見てみなさい。」
師の言葉に倣うように、少年三人も揃って桜を眺める。
柔らかな風に吹かれて揺れる枝から、ゆらりゆらりと花びらが舞った。
改めて見やった桜の美しさに、まずは晋助が感嘆の声を上げる。
「綺麗だな・・・・。」
「桜餅の色だな。」
「銀時、お前は甘いものばかり・・・・。」
感動も何もないような率直な意見を述べる銀時に、呆れる小太郎。
その会話を聞いていた松陽が、再びクスリと笑みを零した。
しかし、桜に見惚れていた晋助は、銀時達の話を耳に入れていなかったらしい。
どこか寂しげな表情で、桜を見上げたまま呟きを洩らす。
「こんなに綺麗なのに、数日で散っちゃうなんて・・・・。」
そう考えると、こんな華やかな桜も儚く思えてしまう。
先程までと違った印象の桜色を瞳に映していると、頭にふわりと優しい感触があった。
目を瞬いてから視線を隣へ向けると、師の温かな笑顔が目に入る。
頭を撫でられているのだとわかり、嬉しいと同時に恥ずかしく思いながらも首を傾げていると、師は静かに口を開いた。
「・・・・・生命あるものに、永遠であるものなどありません。いずれは失われるもの。けれど、永遠を望むより、最期までどういう風に生きたか・・・・己の満足いく生き方を貫けたかが大切です。」
穏やかだけれど、はっきりとした口調。
諭すような師の話を、三人は口を挟まず聞いている。
「ですから、あなた達も自分の満足いく生き方をなさい。」
「「・・・・はい!」」
全てを包み込んでくれるような優しい微笑に、松陽の両脇の小太郎と晋助が頷く。
唯一、銀時だけは話を聞いているのかいないのか、鼻の穴に小指を突っ込んで欠伸をしていたが。
どこまでもマイペースな銀時を含め、三人を春の日差しのような柔らかな眼差しで見守る松陽。
その右隣の小太郎が、松陽の手を握って笑う。
「また、見に来られるといいですね!」
「来ましょう、絶対!」
小太郎に同意するように頷いて、松陽の着物の裾をわずかに、けれどしかと掴む晋助。
銀時も嫌ではないようで、師の方を見つめて答えに興味津々といった様子だ。
三人の注目を浴びて、松陽は長い髪を風に遊ばせながら笑い返した。
「そうですね・・・・。また、いつか。」
―――――また、いつか。絶対に。
その願いは、叶わなかった。
これからも一生、叶わないし叶えられない。
もう、四人がともに桜の下へ集まる事などないのだ。
あの人を―――――・・・先生を、失ってしまったから。
*****
「・・・・・満足のいく、生き方・・・・。」
ポツリ、と高杉は言葉を落とした。
目前には、穏やかな風に吹かれて尚も桜の花が踊っている。
*****
あの人は、満足出来たのだろうか。
最期だと悟った時、満足いく生き方をしたと感じたのだろうか。
俺は―――――俺は、満足出来てなどいない。
あなたがどこにもいない世界など・・・・あなたを奪ったこの世界になど、満足しない。
どうせ満足出来ない世界なのなら、壊してしまえ。
全て、総て壊してしまえ。
*****
「晋助様ー!もう行くっスよー!」
ふと後方から届いた、覚えのある呼び声。
振り向けば、一瞬見える幼き日の四人の残像。
けれど、今そこにいるのは彼らではなく、新たな者達。
進むのは、もう幼き日に目指した道ではない。
今行くべき道は、壊す道。
だから。
クッと喉の奥を鳴らすように笑って不敵に笑みを浮かべると、高杉は歩き出す。
その拍子に、地面の桜の絨毯がぐしゃりと音を立てた。
終。
ってな訳で、高杉中心?の小話でした。
仔攘夷難しいぃぃぃぃぃ!!絵で描くより難しいってこれいかに!!?
ha/naをイメージして書き始めたのに、結局最後ら辺ぐだぐだでした。埋まってきます。
まあ、一番言える事は・・・・先生のキャラわかんねえええええええって事ですかね。(ここで言うのかよ
では、ここまで読んで下さりありがとうございました!
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コメ返信~paris様へ~
うああああおああ、ぱりさん!
感動して頂けたんですか!?ああ、ありがとうございますぅぅぅ!!×100
いえいえ、私へのコメレスなんぞホントお暇な時でOKですので!
あ、早速ログお持ち帰りさせて頂きましたvありがとうですvv
私の物だなんて!勿体ない!!あんな素敵合作絵が私のだなんて幸せで胸はち切れそうですパァン!
いえいえ!
こちらこそ、いつもお世話になっております~。
はい!是非また絵チャ等でお逢いした際には遊んでやって下さい~vv
感動して頂けたんですか!?ああ、ありがとうございますぅぅぅ!!×100
いえいえ、私へのコメレスなんぞホントお暇な時でOKですので!
あ、早速ログお持ち帰りさせて頂きましたvありがとうですvv
私の物だなんて!勿体ない!!あんな素敵合作絵が私のだなんて幸せで胸はち切れそうですパァン!
いえいえ!
こちらこそ、いつもお世話になっております~。
はい!是非また絵チャ等でお逢いした際には遊んでやって下さい~vv
コメ返信~さに様へ~
さにさん・・・・・・・・!!!!!
ああああああああああああああああああああ!!!!
いや、ホントすいませんでしたァァァァア!!(色んな意味で
まさかの叫びオンリーのコメにセルフ突っ込み爆笑しましたww
伝わりますよおおおお。つまりはアレですよね?
攘夷は最高。って事ですよね!(ニッコリ
ああああああああああああああああああああ!!!!
いや、ホントすいませんでしたァァァァア!!(色んな意味で
まさかの叫びオンリーのコメにセルフ突っ込み爆笑しましたww
伝わりますよおおおお。つまりはアレですよね?
攘夷は最高。って事ですよね!(ニッコリ
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